熱中症

 今年は梅雨明けが例年よりかなり早く、全国で猛暑による熱中症が非常に多く発症している。実は、まだ入梅前のことだが、私も熱中症らしきものになってしまった。

 “らしき”と記したのは、医者に診て貰ったわけではなく、自己診断だからだ。

 5月の下旬、大教会主催の別席・ひのきしん団参にマイクロバスを運転して参加した。当日は晴天に恵まれ、気温もぐんぐんと上昇した。開催スタッフから熱中症に注意するようにと指示されていたので、自教会の信者さん方を始め、個人的にも十分な対策を講じていたつもりだった。ところがバスを駐車し、神殿まで歩いている間に妙に身体が重く感じられ、息切れがした。

 東礼拝場で団体に合流し、おつとめをつとめた後、境内地で草引きひのきしんをさせていただいた。このときもちょっと動いただけで身体がだるく、頭痛がした。しかし、日陰で休み、お茶を飲んだら少し回復したのでそのままひのきしんを続け、終了後には天理の各所で様々な用事を済ませ、なんとか無事にバスを運転して帰ることができた。

 だが、帰宅後も軽い頭痛が続き熱っぽいので、水分補給のために冷えたビールをしっかりといただいた。これがいけなかった。まず動悸が打ち始め、脈を測ると107/分もあった。熱は37.5度ほどなのに、寒気がしてきた。ただ、吐き気などの不快感はなかったので、お茶を飲み、わきの下に保冷剤を挟んでそのまま休んだ。

 翌朝、身体の芯にわずかな疲れが残っているように感じたものの、普段通りの生活に戻ることができた。だからそのときは単なる疲れだと思っていた。ただ気になったので調べてみたら、熱中症の症状に似ていた。しかも水分補給にビールは厳禁という。ビールには利尿作用があり逆効果になるのだ。「水分補給は冷たいビールで」などと、熱中症に限らず、何か事が起こったときに、つい自分に都合の良い屁理屈をこねて平気な顔をしていると、とんでもない結果を招くことになるのだと痛感した。

 まだまだ暑い日が続きます。熱中症には十分お気をつけください。

H.25 9月号 陽だまり語録 61

陽だまり語録

あってもなくてもいいけど、あったらいいな、という食後のお茶かコーヒーみたいなエッセイです。「陽気」誌連載(2008.9~2020.12) ペンネーム: ビエン.J.K

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