「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる」
カナダ出身の精神科医エリック.バーンの名言である。カウンセリングや心理学の勉強をしたことがある人なら誰でもが知っている言葉だが、
「人は皆、だれもが失敗を犯すことがあるだろう。中には、そのために辛い人生を歩んできた人もあるかもしれない。しかし、努力して自分自身を変えることで未来も変えることができるのだ。だからあきらめずに頑張ろう」というメッセージが込められていると思う。
確かに犯してしまった過ちを悔い改めることは大切なことである。だからと言っていつまでもクヨクヨと後悔しても仕方がない、過去は変えられないのだから。
また、他人を自分の思い通りに変えるには、とてつもないパワーと時間と努力が要求される
難しいことかもしれないが、自分を変えることの方が先決なのだ。辛い時に思い起こせば、心の奥底からから生きる力がじわじわと湧いてくるような興味深い言葉である。ところが、こんな深い話をしているのに
「タイムマシーンを使えば、過去は変えられるよね」とか
「お金さえあれば、他人なんて簡単に変えられるよ」とか言って水を差す人が、時にはいる。まあ、その場の空気を読めない軽率で皮肉な性格の持ち主なんだろうけど、タイムマシーンという単語に心を惹かれた。
「タイムトンネル」ーーー子どもの頃好きだったテレビ映画だ。
あんな風に未来や過去を自由に行き来できたらどんなに楽しいだろうと想像し、ドキドキわくわくしたものだった。今、もし願いを叶えてやろう言われたら、タイムマシーンに乗りたいと願う。乗って行きたい時代が、たった一つだけある。そこで、ただ一人だけお会いしたい方がいるのだ。こんな夢を語っていたら、
「おぢばに帰ればいつでもお会いできるじゃないか。そんなこと言うもんじゃない」と先輩にたしなめられた。
「でもどうしても、お会いしたいんだ」と心の中で激しく願っていたら、
「タイムマシーンはあなたの心の中にあるのよ。いつでもお乗りなさい」と、優しいお声が聞こえたような気がした。
H23.5月号 陽だまり語録 33
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