2020.06.27 09:43ケミストリー 高校時代、私は化学が大の苦手だった。英語ではケミストリーというこの化学の先生を、私たちは密かにナフタリンと呼んでいた。年配の方なら衣服などの防虫剤として覚えておられる方が多いと思うが、つまり“虫が好かん”ことに由来している。
2020.06.24 09:18解答なしが正解だった 中学生の頃、かなり思い上がっていた時期がある。精神的に未熟だったのだから仕方ないが、田舎の中学校のしかもトップの成績でもないのに“本当にやる気になったら俺は凄いんだぞ”と錯覚していた。
2020.06.22 06:39おぢばの風 開け放たれた礼拝場の障子戸を通して爽やかな風が頬をなでてゆく。麦秋の風は、をやを慕い「ぢば」に帰り集う大勢の人々を優しく包み込み、つとめに心を合わせて唱和するみかぐらうたを「たすけの渦」にして空高く舞い上げてゆく。
2020.06.18 03:40レベル 5秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる(古今和歌集) 立秋のころ、藤原敏行によって詠まれたとされている有名な歌である。しかし、秋とは名ばかりでうだるような暑さの日々が続いていたころ、学習サポートをしている生徒のお宅を訪問した。すると私の友人でもある彼のお父さんが、なんだか浮かぬ顔をしている。
2020.06.05 06:38返信 春 霞 数年前の春だったと思う。久しぶりに訪れた大学正面の石段には懐かしい顔が並び、和やかに談笑しつつ記念撮影を待っていた。数百人はいるであろう人々の中には、各界で活躍する著名人の姿も混じり記念の行事を一層華やかなものにしていた。
2020.06.03 05:13ヘルシンキで花見を フィンランドの首都・ヘルシンキ郊外にロイフヴオリ桜公園がある。2007年に開園したこの公園には、日本風の庭園もあり、隣接する桜公園には、現在では約280本の桜が植えられている。 ※写真と本文内容は関係ありません