2020.04.27 09:36まぼろし 昨年の秋、『安芸の小京都』竹原市を訪れた。竹原は江戸時代から製塩や酒造業で栄えた町で、しっとりとして落ち着きのある町並みが保存されている。その近くに「道の駅」があり、駐車場の隣に立派な教会が見えた。
2020.04.25 00:26逃げろ! 何年か前のことだ。大学のクラブのOB会に出席した。地元での開催ということもあり、久しぶりに2次会まで残って旧交を温めた。解散後、数人で最寄りの駅まで歩いていると、前方に、明らかにやんちゃ風の若者達がたむろしていた。
2020.04.23 09:54路金「人生は旅である」と、どこかで聞いたことがある。気になって調べたら、作家吉川英治の名言だった。『この人生は旅である。その旅は片道切符の旅である。往(い)きはあるが帰りはない。』というものだ。なかなか味わい深い素敵な言葉である。
2020.04.22 01:30燻製(くんせい) 燻製(くんせい)を作った。燻製には冷燻、温燻、熱燻の三種類がある。温度管理が難しく本格的な冷燻、温燻ではなく、このうち入門者でも比較的簡単にできる熱燻にチャレンジした。
2020.04.19 06:51深視力 深視力検査というものがある。大型車の運転免許の取得や更新のときに必ず受けなければならない検査で、針金のような3本の小さな棒が立っていて、真ん中の棒だけが前後する。それが両側の棒と平行に並んだときにボタンを押すだけの簡単なものである。
2020.04.18 09:47手打ちの蕎麦 私は“麺食い”である。1日に1度は麺類を食べないと物足りない。もちろん年越そばもいただいた。蕎麦は栄養価が高く消化が良い。その上、延命長寿と金銀を寄せるという縁起物で、大晦日に蕎麦を召上がった方も多いと思う。麺食いの私は、うどん、蕎麦、ラーメン、パスタなど、時々自分で打って食べる。
2020.04.17 08:10手打ちのうどん私は「麺食い」である。母方のルーツが高松なので、私の中にも「讃岐うどん王国」のDNAが濃厚に引き継がれているのだろう。一日に一度は麺類を食べないと何か物足りない。最近は高速道路の料金が安くなったお陰かどうか、週末や祝日には海を渡りわざわざ手打ちうどんを食べに行く人が周囲にもたくさんいるが、私は食べたくなったら自分で打つ。
2020.04.16 11:09サンタとムーミンの国の飴 北欧の国フィンランドを訪れた人から、お土産をもらった。渡欧前にリクエストしていた「サルミアッキ」という飴である。フィンランドは広大な森林と十数万もの湖沼(こしょう)などからなる自然豊かな国で、首都ヘルシンキへは関空から直行便で約10時間あまりで着く。サンタクロースとムーミンの故郷としても有名であり、穏やかでシャイな国民性と言われている。
2020.04.14 08:07蛍のひかり ♪ほ~た~るのひか~り 窓のゆ~き~♪ NHKの紅白歌合戦は大抵この歌の大合唱で締めくくられる。その余韻が消えないうちに、ゴオ~~~ンと除夜の鐘が鳴り、静かなお寺の境内に画面が切り変わる。この連載も108回目になった。除夜の鐘と同じ数だし、タイトルから連想して「ついに終わりか?」と早合点された方がいたかもしれない。
2020.04.13 00:20スノータイヤ「人間万事塞翁(さいおう)が馬だよ」ーーー何かに失敗して落ち込んでいるときよく使われる言葉である。「塞翁が馬」とは、中国の古書「淮南子(えなんじ)」の中にある話で、中国北方の塞(とりで)に住んでいた老人の物語を元にした故事成語だ。「世の中にはいろんな幸不幸があるが、吉凶は変転するものだから、目先だけの禍福(かふく)を嘆いたり喜んだりしてはいけないよ」という教えである。
2020.04.11 04:46天敵現る 今年の夏は例年になく雨がよく降った。そんな夏のある朝、事務所でパソコンに向かっていると、台所から家族の何気ない会話が耳に入ってきた。「外の掃除をしてたら、なんかごそごそと音がするから…」 と、最後の方は声を潜(ひそ)めている。
2020.04.09 07:46えっ、うそでしょ 「世にも不思議な物語」というTVドラマがある。日本でも似たような人気番組があるが、本家アメリカ版は本当にあったという超常現象を元にしたもので、幽体離脱、未来予知、幽霊やドッペルゲンガー(自己像幻視)など、ちょっと怖いけど、ドラマとして見れば、わくわくとしてとても面白い。ところがそれが、わが身に起こったとすればどうだろうか? 実はある朝、とんでもないことが起きたのであった。